環境微生物系学会合同大会2017

シンポジウムの企画の募集について

環境微生物系学会合同大会では企画シンポジウムに加えて、公募シンポジウムの企画を募集します。企画シンポジウムとは趣の異なった、ユニークかつ旬なトピックを扱ったシンポジウムをお待ちしておりますので、どうぞ奮ってご応募ください。(pdfはこちら)

公募シンポジウム

時間:110分(準備・休憩時間も含めて)
使用会場:200-400人の会場を準備しております。
採用件数:4件
応募資格:企画責任者(オーガナイザー)または共同オーガナイザーの1名は、共催学会(日本微生物生態学会、日本土壌微生物学会、環境バイオテクノロジー学会、日本菌学会、日本微生物資源学会)および協賛学会(日本ゲノム微生物学会、極限環境生物学会、日本Archaea研究会、日本食品微生物学会、日本植物病理学会、日本放線菌学会、日本バイオインフォマティクス学会、日本ウイルス学会)のいずれかの学会員であることが必須です。

締め切り:2017年4月10日
選考:応募いただいた企画案の採否は大会実行委員会において決定し、その結果を5月上旬に応募者へご連絡いたします。

応募方法

以下の内容を記載し、件名「環境微生物系学会合同大会 シンポ企画の応募」としたメールを、下記アドレスへ送付して下さい。

1. 企画責任者(オーガナイザー)の氏名、所属、連絡先(メールアドレス、電話番号)
2. 共同オーガナイザーの氏名、所属、連絡先(メールアドレス、電話番号)
3. シンポジウムのタイトル(仮タイトルでも可)
4. 企画趣旨と概要(600字以内)
5. 予定講演のタイトル(仮タイトルでも可)、講演者氏名、所属
6. 200-400人の会場を準備しておりますので、想定参加人数をお知らせください。

応募先、および問合せ先
katee * ige.tohoku.ac.jp (*を@に変えてください)
合同大会実行委員会 公募シンポジウム担当 加藤広海(東北大 生命科学研究科)

企画シンポジウム

S01: ゲノムシークエンス技術・方法論の発展はどのように環境系微生物学分野の未来を変えていくのか?

次世代シーケンシングをはじめとしたゲノム解析技術およびその活用のためのバイオインフォマティクスの最新情報を展望するとともに、それらの技術の活用によって環境系微生物学の未来はどのように変わっていくのかについて、土壌微生物学分野と食品微生物学分野の例をもとに議論する。

講演タイトル・講演者
1. 「PacBioを用いたバクテリアのメチローム解析」古田芳一(北大)
2.「我々の生活と携帯型DNAシーケンサー」丸山史人(京大)
3.「土壌層位形成過程や土壌団粒構造の微生物群集構造解析」○西澤智康、太田寛行(茨城大)
4.「次世代DNAシークエンサーの活用が食品微生物学分野にもたらしているインパクトとさらなる未来予測」 木村凡(東京海洋大)
5. パネルディスカッション

企画学会
日本食品微生物学会 木村凡(東京海洋大)、日本ゲノム微生物学会、日本土壌微生物学会、日本バイオインフォマティクス学会

S02: データベース・カルチャーコレクションの活用が切り開く「複眼的」環境微生物研究

データベース・カルチャーコレクションは、環境微生物研究におけるインフラであるとともに、個別研究に複眼的な視野を加えていくための鍵である。ゲノム・メタゲノム情報をはじめとする膨大なデータベース上の情報や、カルチャーコレクションに保存された信頼できる微生物株をいかに活用し、研究計画を立て、俯瞰的な解析を行い、比較実験を行っていくのか?本シンポジウムでは、これらの点について、データベース・カルチャーコレクションを活用して研究を深化させた実例について取り上げるとともに、環境微生物研究を加速するためのデータベース・カルチャーコレクションの整備の今後のあり方について、議論する場としたい。

講演タイトル・講演者
1.「環境微生物研究に貢献するカルチャーコレクションのあり方」大熊盛也(理研JCM)
2.「NBRP大腸菌・枯草菌リソースの15年とこれからの5年」仁木 宏典(遺伝研)
3.「ゲノムとパスウェイデータベースに基づくメタゲノムの機能アノテーション」五斗進(情報・システム研究機構)
4.「微生物統合データベース「MicrobeDB.jp」」黒川顕(遺伝研)
5.「データベース・カルチャーコレクションでひもとく微生物の進化」岩崎渉(東大)

企画学会
日本バイオインフォマティクス学会 岩崎渉(東大)、日本微生物資源学会 高島昌子(理研)、日本ゲノム微生物学会 大島拓(奈良先端大)

S03: 次に必要な複合微生物系解析技術

環境中の微生物の多様性や機能を調べる技術の開発は大きな進展を遂げてきている。今では、環境中の雑多なゲノムDNAを 丸ごと解読したり、また生態系を構成する微生物のゲノムを一つ一つ高精度に再構築できる時代になってきている。また環境中の微生物を可視化して調べる優れ た技術も確立されてきており、環境微生物の実態に迫ることができるようになりつつある。一方で、環境微生物を研究する上で、現状技術ではなし得ないものとはなんであろうか。本シンポジウムでは、環境微生物解析における現状技術の課題と新技術開発の動向を踏まえつつ、次に求められる環境微生物解析技術について考える契機としたい。

講演タイトル・講演者
1.「Omics and genome-enabled technology to understand phylogenetic-based enzyme functions」高須賀太一(北大)
2.「メタボロゲノミクスがもたらす腸内微生物生態系の機能理解」福田真嗣(慶應大)
3.「16S rRNA アンプリコン解析の弱点と最新技術」関口勇地(産総研)
4.「マルチ顕微鏡活用術(仮題)」野中茂紀(基生研)
5.「微生物を視る」尾花望(筑波大)

企画学会
日本微生物生態学会 尾花望(筑波大)、玉木秀幸(産総研)、日本ゲノム微生物学会 大島拓(奈良先端大)

S04:“培養”技術で紐解く生物界の暗黒物質の正体

環境ゲノム解析研究全盛の時代である。超高速シークエンサーの革命的な発展とバイオインフォマティクス技術の進展により、今では複雑な微生物生態系であっても,その構成種のゲノムを高精度に解読したり、実環境中で発現している代謝機能を推定できるなど、生物界の暗黒物質と称される未知微生物の実態にこれまで以上に深く迫ることが可能になりつつある。それでもなお、「未知の微生物を"培養"して生命の機能を探る」というアプローチが重要だと言ってくれる研究者が少なからずいる。いや、むしろ、生物界の暗黒物質の謎を紐解くには、ややもすると古典的とみなされがちな「培養して調べる」というアプローチと環境ゲノム情報解析の両輪が必要だとの認識が世界的にも広まってきている。本シンポジウムでは、培養技術と環境ゲノム解析技術のそれぞれの強みを活かした融合研究の成果や、培養しなければ決して分からない新生物機能の発見の事例、さらには系統分類学に基づいた高次分類群の設立の事例等を紹介しながら、生物界の暗黒物質の実態解明研究において、未知の微生物を活きたまま培養して解析することの意義、新たな培養技術開発の重要性や微生物系統保存の基盤を担うカルチャーコレクションの役割を再考する契機としたい。

講演タイトル・講演者
1.「未知の微生物を"培養"して生命の新機能を探る」玉木秀幸(産総研)
2.「微生物暗黒粒子は暗黒ではない—海底下生命圏からの未培養微生物の培養を例として—」井町寛之(JAMSTEC)
3.「極限環境への適応:培養と環境ゲノミクスで紐解く超アルカリ性蛇紋岩生命圏に生息する微生物の生存戦略」鈴木志野(JAMSTEC)
4.「すくすく育て!未培養微生物」飯野隆夫(理研JCM)
5.「分離培養の進展を阻害している要因」花田智(首都大)

企画学会
日本微生物生態学会 玉木秀幸(産総研)、井町寛之(JAMSTEC)、日本微生物資源学会 飯野隆夫(理研JCM)

S05: 微生物のサバイバルゲーム

実環境や微生物処理、微生物による発酵生産などの種々の現場では、微生物の殺し合いやフィットネスの大小による優占化、利益供与などの様々な相互作用・共生が起こっており、その結果として一部の構成種が生き残ったり機能したりする。その現象の背後には、種々のメカニズムがあるが、現場でメカニズムをとらえることは困難なことが多く、優占化・生き残りを制御することは難しい。本シンポジウムでは、これらの生存競争現象を捉え、そのメカニズムと意義を議論するものにしたい。

講演タイトル・講演者
1.「殺す:薬剤耐性菌のVI型分泌機構を介した拡散機構」鈴木仁人(感染研)
2.「出し抜く:プラスミドというハンディキャップとその乗り越え方」水口千穂(東大)
3.「逃げる:捕食者から逃避する細菌の細胞運動」○諸星聖、松浦克美、春田伸(首都大)
4.「利用する:汚染物質分解コンソーシアムにおける非分解菌の役割」加藤広海(東北大)
5.「食べる:捕食の関係が作り出す水処理技術の新たな展開」佐藤由也、稲葉知大、堀知行、〇羽部浩(産総研)

企画学会
環境バイオテクノロジー学会 野尻秀昭(東大)、日本微生物生態学会 永田裕二(東北大)

S06: 共生微生物—我々の理解はどこまで進んだのか?

微生物が他の生物に「共生」する例は様々な分類群間で見られ,植物共生糸状菌への細菌の共生など,多重共生の例も多数報告されている。共生を介した重層的な生物間相互作用は,生態系,更に地球環境全体にも大きく影響することから,共生のメカニズム,また,その産業への応用まで,関連最新知見の共有と分野間の交流を図る。

講演タイトル・講演者
1.「共に生きる菌類と細菌—内生細菌は宿主菌類をどう変えるのか?−」高島勇介、成澤才彦(茨城大)
2.「昆虫共生細菌—その驚きの機能と分子メカニズム」安佛尚志(産総研)
3.「異種生物の受容を制御する機構;アーバスキュラー菌根共生を中心に」武田直也(基生研)
4.「機能解析から迫る根部内生菌の正体」春間俊克(筑波大学)、升屋勇人(森林総研)、山路恵子(筑波大)
5.「飛ぶ鳥も落とす勢い?「エンドファイト」の産業利用の現状」菅原幸哉(農研機構)
6. 総合討論

企画学会
日本菌学会 菅原幸哉(農研機構)、日本土壌微生物学会 成澤才彦(茨城大)

S07: 環境ウイルスたちの多様な存在様態 -かつてないウイルス研究がここに集う-

ウイルスは、様々な生物の病気を引き起こしたり、微生物集団において優占種(あるいは優占株)を減少させるなど、宿主を攻撃する(死滅させる、あるいは増殖を抑える)能力を持っている。しかし近年の研究により、私たちが知るこうしたウイルスの姿は、生態系内における彼らの役割のごく一側面に過ぎないことが分かってきた。こうした背景の下、自然界でのウイルスの真の存在意義を解明するための科学研究が強く望まれている。国内でも、2016年度から新学術領域研究「ネオウイルス学(Neo-Virology)」が発足するなど、ウイルスを地球生態系の構成要素として捉え、ウイルスが生物の生命活動や生態系に及ぼす影響やその機能メカニズムを解明するための取り組みが本格的に開始されたところである。本シンポジウムでは、多様なバックグラウンドを持つ聴衆の皆様とともに、菌類に感染するマイコウイルスや植物ウイルス、水圏ウイルスなどの話題を共有し、様々な環境中におけるウイルス対宿主の関係性を巡る幾つかの新しいストーリーについて論じてみたい。

講演タイトル・講演者
1.「何故に今頃ネオウイルス学?」緒方博之(京都大)
2.「ウイルスが宿主をトレーニングする?:知られざる菌類の生態戦略」森山裕充(東京農工大)
3.「植物に潜在感染しているウイルスの役割:ウイルスは植物の生存戦略に寄与できるか?」高橋英樹(東北大)
4.「海洋微生物を巡るウイルス研究:寛容が拓く共存の姿」長﨑慶三(高知大)
5.「ウイルスもまた宿を借りる:驚くべき菌類ウイルスの奸智」鈴木信弘(岡山大)

企画学会
日本ウイルス学会 長崎慶三(高知大)、日本菌学会

S08: 海外遺伝資源の利用におけるカルチャーコレクションや分類学関連施設の役割

名古屋議定書の「遺伝資源の取得の機会及びその利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分(ABS)」を踏まえて、海外産菌株や海外産遺伝資源を用いた研究をどのように実施すべきか、その成果発表の際に留意すべき点、そして研究・開発を推進し、タイプ株の保存や遺伝子資源の保全、生息域外保全の観点からも重要な役割を担うカルチャーコレクションや博物館などの分類学関連施設が取り組むべき今後の課題等について紹介する。国内外の最新の動向やコレクション担当者及び利用者双方の視点からの意見を踏まえて、今後取り組むべき課題や整備すべき体制と制度について議論出来る場としたい。

講演タイトル・講演者
1.「名古屋議定書に関する国内外の最新動向」中山直樹(環境省)
2.「名古屋議定書時代の研究者が考えるべき課題」森岡一(前 遺伝研)
3.「海外生物資源の利用とNITEの取り組み」安藤勝彦(NITE)
4.「分類学関係施設のABSに対する取り組み(仮)」細矢剛(国立科学博物館)
5.「カルチャーコレクションとABS対応について」伊藤隆(理研JCM)

企画学会
日本微生物資源学会 河地正伸(環境研)、微生物生態学会

S09: あなたの常識は非常識?:RNA研究の最前線

環境微生物研究において、rRNAは分類の指標として、tRNAの同定は全ゲノム解析のルーチンワークとして(?)、多くの場合、深く考えずに解析される。研究室では、rRNAのステム構造は保存性が高い、多様性解析でrRNAのキメラ配列を検出しないといけない等、何の疑問も呈さずに議論されていることが大半であろう。しかし、生命の黎明期から機能分子として働いてきたRNAは、プロセシングや修飾、分断してコードされるtRNA、ゲノムのコード領域を探すだけでは見つからない機能性RNA等、これまでの常識に収まらない“非常識な進化”を遂げていることが、近年、明らかにされてきた。本シンポジウムでは、あなたの常識に挑戦する、知る人ぞ知るRNAの世界を紹介し、議論する。

講演タイトル・講演者
1.「バクテリア16S rRNAの進化」宮崎健太郎(産総研)
2.「tRNA遺伝子構造の多様性とその進化(The variation and evolution of tRNA gene structure)」相馬亜希子(千葉大)
3.「tRNA成熟化機構に見られるアーキアの生存戦略」平田章(愛媛大学)
4.「mRNAの3'末端から生成する機能性RNA」宮腰昌利(秋田県大)
5. 総合討論

企画学会
極限環境生物学会・日本Archaea研究会 布浦拓郎(JAMSTEC)、日本微生物生態学会 玉木秀幸(産総研)、日本ゲノム微生物学会 大島拓(奈良先端大)

S10: 環境微生物ゲノムの見方・ポストゲノム研究

ゲノムデータはたっぷり持っているのだが、なんとなくうまく使えていない気がする。ゲノム解析をしてみたけれど、自分のやり方は間違っている気がする。相同性解析ばかりで面白くないし、直接的なエビデンスが欲しい。隣の研究者は、どう実験をデザインしているのだろう。また、どういう共同研究で壁を超えているのだろう。ポストゲノム解析に二の足を踏み、収拾がつかない解析結果を前に思い悩む研究者に向けて、ゲノム情報を使い倒した経験者から、それでいいのか!そんなこともできるのか?を喚起する様々な解析手法を紹介していただく。

講演タイトル・講演者
1.「高精度転写解析を通してみるロイコノストックの生き様」石川周(神戸大)
2.「マルチオミックスを利用した機能ゲノム解析」奥田修二郎(新潟大)
3.「ランダム変異による超好熱アーキアのポストゲノム解析」福居俊昭(東工大)
4.「原核生物で発見された真核生物型ユビキチンシステムの機能解析」金井保(京大)
5.「細菌の遺伝子サイレンシング」大島拓(奈良先端大)

企画学会
日本ゲノム微生物学会 大島拓(奈良先端大)、日本Archaea研究会、布浦 拓郎(JAMSTEC)、日本バイオインフォマティクス学会、日本微生物生態学会、極限環境微生物学会

S11: 微生物生態系の仕組みの理解に向けた挑戦

微生物生態系の形成・発達機構から、微生物生態系の維持・安定性や頑健性に関わる因子やその評価方法など、まだまだ分からないことだらけである。微生物生態系の仕組みの理解に向けたさまざまな取り組みが、幅広い研究領域で行われている。本シンポジウムでは、講演者の先生方に、今できることとその限界を俯瞰していただたうえで、生態系の真の姿の解明に近づくために必要な技術・戦略・理論を提言いただき、聴衆を交えて、これからの研究展開・発展について、議論したい。

講演タイトル・講演者
1.「合成生態学に期待できることとその限界」二又裕之(静岡大)
2.「生態理論-マクロ生態学との違い」三木健(台湾大)
3.「生態系のシステムとしての特徴(仮題)」未定
4.「異分野連携のためのイロハ-数学者の苦悩」齋藤保久(島根大)

企画学会
微生物生態学会 春田伸(首都大)

S12: 微生物を活用した栽培技術の開発と普及

植物に対する養分供給と病害防除について、微生物を活用した技術の開発研究を行っている4名の研究者に話題提供してもらう。

講演タイトル・講演者
1.「土壌の創造・・・土壌・根のカオスを解体する」篠原信(農研機構)
2.「世界のブドウを救え!根頭がんしゅ病の生物防除技術の開発」川口章(農研機構)
3.「土着菌を活かす:CDU施用により集積される微生物を用いた土壌伝染性病害の生態学的防除の可能性」横山和平(山口大学)
4.「バチルスバイオ肥料「きくいち」の特性と水稲栽培体系への導入」横山正(東京農工大)

企画学会
日本土壌微生物学会 齋藤明広(静岡理工科大)、門馬法明(園芸植物育種研究所)、日本植物病理学会

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